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日常生活において停止というとどんな場面を思い浮かべるでしょうか。頭が真っ白になり思考が停止する、ガス欠で車のエンジンが停止する、エレベーターが故障で停止するなど、、色々頭に思い浮かんできます。
そのどれもがすぐには動き出すようなことがないようなことに使われている気がしませんか。これが馬術の停止という用語に誤ったイメージを持ってしまい、実際に馬場の経路で停止を行うときの誤りに繋がっているのではないかとこれはやや妄想に近いですが考えています。
馬術における停止
FEIが発行している馬場馬術ハンドブックでは停止に関して以下のように記述しています。
「停止において馬は注意深く、後躯をエンゲイジメントさせて不動かつ真直ぐに立ち、体重は四肢に均等にかけていなければならない。頸は起揚して項が最も高い位置にあり、鼻梁は垂直線上よりも僅かに前に出ているべきである。馬は「オン・ザ・ビット」の状態で、選手の拳と軽くソフトなコンタクトを保ちつつ静かに銜をチューイングし、選手の僅かな扶助で直ちに運動を開始できる態勢になければならない」
最後の太字の部分を読むと日常使っている停止とギャップがあるのが分かると思います。停止ではなく、一時停止という方が馬術の停止を良く捉えられるかもしれません。
経路を見ていると、停止するために停止している選手がいます。そういう選手が、馬を止めるために鞍に体を押し付けるような扶助を使い、後肢の踏み込みを阻害する停止をしてしまうのではと考えています。いつでも動き出せる体勢で停止をするというイメージを持つことができれば改善される可能性があると思います。
馬術用語の意味を日常の使い方そのままに捉えていると誤りを生み出す可能性がある、という話でした。他にもそのようなことになっていないか点検が必要かもしれません。
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似たようなちょっと違うような話だけど、よく拳を動かさないようにとか言いますが、
何に対して動かさないのか?位置の基準となるものは何か?という視点が抜けてしまうと
残念なことになりかねないなあと思うのです。
コメントありがとうございます。
確かにその言葉だけ切り取って考えてしまうと誤ったことをしてしまいかねないですね。情報を発信する側が受け取る側の前提知識などを考慮して不足なく伝えていかないとだめなことになると思います。
ついでに
日本語では「停止」とありますが、馬場馬術の規定を見ると英語では”Halt”と書いてあります。
この語は一時的な停止とか中断といったニュアンスも持つようです。
訳語の選択って難しいですね
ありがとうございます。
そうなんですよね。駈歩発進の発進も’proceed’に当てた訳語だと思うのですが、発進という言葉は急いでいる感じがして、’transition’を全面に押し出して、駈歩に移行と言ってしまったほうが求めるものに近くなるのかなあと思ったりしています。